名刺は、会社員が作るものというイメージもある。どの会社に属し、どの部署でどんな仕事をしているのかをわかりやすく伝えるツールとして非常に適しているからである。
そうなると、フリーランスとして独立したら必要ないんじゃないか、と考えたくもなってくるが、用意しておいた方が何かと便利だ。
フリーランスに名刺は必要なのか?の疑問に対してまず「ビジネス基本的なマナーなので必要」という答を用意することができるだろう。先方が名刺をくれたらこちらも返す。これだけでコミュニケーションの第一歩を踏み出すことができる。
それに、こちらは必要ないと思っていても先方は自分の人脈をチェックする手段として名刺を重視している可能性もある。
例えば、フリーランスに仕事を発注しようと考えている人が名刺をもらった人から候補をピックアップする、というケースもあるだろう。そうなった場合、名刺を作らない人は大きな損をしていることになるのだ。
そして、やはり自分を売り込む手段としても重要だ。自分の名前はもちろん、屋号や会社名を覚えてもらう、あるいは将来連絡をとりあう機会を作るために連絡先を知っておいてもらたいたい、そんなときにやはり名刺はとても役立つ。
さらに、SNSやサイトのアドレスを記載すればより手軽につながる機会を作ることもできるだろう。
こうして見ても、独立したフリーランスにとっても名刺は営業ツールとして非常に優れた面を持っている。「独立したら名刺から卒業」ではなく、これまでとは違った視点で名刺を活用する方法を検討してみるべきなのだろう。